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2009年08月16日

夏休みにこの一冊!

子どもたちの夏休みも半分以上過ぎたのでしょうか?
夏休みといえば、読書感想文。
どの本を読もうか、それを考えるのも大変でしたね。

そんな昔を思い出しつつ、今日はお勧めの一冊をご紹介します。



この本を知ったのは、協働推進人材育成講座の準備会の中で、
この講座の協議会委員長を受けて下さった静岡大学の小嶋教授に
「私たち準備スタッフの勉強のためにどのような参考書がありますか」とお聞きした際に、
全国林業改良普及協会の書籍をチェックするとよい、
というアドバイスを受けたのがきっかけです。

タイトルに「森づくり」とありますが、協働についての分かりやすい解説書であり、
実践のための優れた手引き書になっています。

また、著者のお二人 辻井寛氏と今永正文氏へのインタビュー形式なので
誰にでも読みやすいと思います。

たとえば、
第一章 企画をつくる
目的を整理する三項目 から
辻井氏の言葉の部分を引用してみます。

   「イベントを実施することになった時、僕がまず一番に考えるのが
    目的とねらいをハッキリさせることです。そのために三っつのことを考えます。

   ・あなた(自分)は何をやりたいんですか?
   ・どうしてそれをやりたいんですか?
   ・それをやるとどうなるんですか?

   という三っつを自分に問いかけてみるんです。
   これが説明できれば他の人にも説明できるし、自分の中でも
   整理できると考えているからです。」

この分かりやすさは、現場を積み重ねて来られた方だからこそと思わされます。  

しかし、何よりお勧めなのは、この本には辻井氏と今永氏の、協働の実践からなる
ありのままで正直な心情が吐露されている点です。

まえがき

   「森林・林業や里山の魅力、そこで営み、かかわる人々の思い。
   これらを体験を通じて、つたえ・つなげ・ひろげる…。
   こんなことを私たち二人は、立場は違えど、
   ずっと思い続けてきたような気がします。
   …同時に、私たち自身も多くの人や自然との関わりの中で
   育てられてきたように思うのです。そうした中で、
   企画・実施から情報誌の発行まで、実に多くの行程を経て、
   『思い』を伝える作業が成り立っていることを、
   時には迷い悩みながらも身をもって体験し、
   NPOの持つ可能性の大きさや協働することの大切さを
   肌で感じました。そして、その思いがつながり、
   広がってゆくことも実感してきました。
   …一方で、『自分は協働していたのだろうか?』との自問自答は、
   私(辻井)の中で今も続いていますし、反省することが
   たくさんあるのも事実です」



ぜひ手元に置きたい一冊。
インターネットでの注文が便利です。
もちろん、東部パレットの受付で言っていただければ、
貸し出し(「人材育成講座修了後」になります)可です。
どうぞ、手に取ってお読み下さい。  

Posted by 東部パレットスタッフ at 08:30Comments(1)お勧めの一冊